トリミング後に飼い主様が確認すべき基準 (高品質なサロンを選ぶポイント) |
基準を満たしていない場合のデメリット |
耳中の毛は残っていませんか? | 通気が悪くなり耳中が蒸れると、細菌の温床となり 外耳炎やマラセチアによる皮膚炎を引き起こします。 |
足裏の毛は丁寧に刈られていますか? (肉球がしっかり見えていますか?) |
通気が悪くなり足裏が蒸れると、細菌の温床となりマラセチアによる皮膚炎や、 フローリングでは滑るため、関節を痛めやすくなります。 |
爪はしっかり切れていますか? また、やすりによって整えられていますか? |
やすりによって整えられていなければ割れやすく、飼い主様にも傷つけやすくなります。 カツカツとフローリングで大きな音がしないくらいは常識、 爪が長ければ長いほど神経も伸び、取りかえしのつかない結果を招きます。 |
肛門まわりや陰部の被毛は丁寧にカットされていますか? | 汚れやすくなり、飼い主様の毎日の負担が増加 |
爪ぎわの汚れは洗浄、除去されていますか? | 脂汚れなどの蓄積により細菌の温床となり、臭いを発します。 放置すると、爪の付け根あたりが炎症を起こします。 |
指の間の被毛は丁寧にカットされていますか? (特にダックスやチワワ) |
足元の仕上がりがボサボサに。 |
美容に出して短期間で臭いませんか? | 毛穴の奥の汚れや、皮脂汚れが取れていません。 シャンプー作業は最も丁寧さが必要です。 丁寧な作業は持ちが違います。 |
トリミング後、ところどころに被毛の 「ちぢれ」や「へたり」はありませんか? |
脂分が多く分泌される個所の汚れを、 しっかりと洗い落とせていません。 脂汚れを残すと「ちぢれ」や「へたり」の原因になります。 また、ドライングの温度調節や風量のコントロールを誤ると、 同様の仕上がりに至ってしまいます。 ドライングは乾燥させることだけが目的ではなく、 ”被毛を根元から立たせる”という重要な役割を担っています。 脂汚れをしっかり落とすシャンプー作業についてもこれ同様、 質の高いサロンは、これらを重要な工程として捉えています。 |
カット後、左右のバランスはとれていますか? また、毛先は揃っていますか? |
全体の様子や仕上がりの構想ができていません。事前にスタイルブックなどを見て、トリマーのスキルを把握しておきましょう。 当たり前ですが左右対称、輪郭も凹凸ではなく、 美しい曲線によって描かれているのがスタイリングの基本です。 |
カット後短期間で、目の上の毛が被さってきていませんか? 当たり前ですが実用的にデザインするのが常識です。 |
スタイリングの前に、愛犬と飼い主様の”心地よさ”が重要です。 トリマーは1頭1頭の毛質や伸び方なども 熟知していなければなりません。 |
全体の仕上がりを見て、バランスが崩れていませんか? 当たり前ですが可愛くデザインするのが常識です。 |
全体的にバリカンをあてて短めのオーダーが あったとしてもトリマーは、 バランスと可愛さをイメージしなくてはなりません。 手や足はバリカンで極端に短くしているのに、 お顔まわりだけを育成中または、 極端に長めにしてしまっては可愛さもバランスもありません。 もつれがあったとしても、それを刈ってしまうのか、解くのかはトリマーのセンスです。 トリマーは、カウンセリング時から仕上がりのスタイルを 瞬時に構想できなければなりません。 |